プロジェクト共有
概念:プロジェクト共有
Vectorworks Design Suite製品をインストールしている場合は、プロジェクトファイルを作成し、他のユーザーと共有できます。複数のユーザーが同時にプロジェクトのさまざまな部分で作業できるため、大規模なプロジェクトを行う際に便利です。クラウドベースのサービスまたは共有されたローカルネットワークドライブを使用して、すべてのユーザーで1つのプロジェクトファイルを共有できます。
プロジェクトを共有するすべてのユーザーが、同じバージョンのVectorworksを使用する必要があります。
複数の共有設定が利用できるようになっています。状況に最適なオプションを選択してください。
クラウド上のファイルベースの共有:以下に挙げたクラウドベースのファイルストレージサービスのうち、いずれかの共有フォルダにプロジェクトファイルを保存すると、世界中のユーザーと簡単に共同作業ができます。この方法は小規模なチームに最適で、クラウドの同期の遅延を最小限に抑えることができます。
Vectorworks Cloud Services
Dropbox
Resilio Sync
Microsoft OneDrive
Box Drive
Google Drive (バックアップと同期、ドライブファイルストリーム)
ローカルネットワーク上のファイルベースの共有:全員が同じローカルネットワークにアクセスする小規模なチームでは、そのネットワーク上の共有フォルダにプロジェクトファイルを保存できます。この場合、プロジェクトファイルにアクセスするには、すべてのユーザーが同じネットワークプロトコルを使用する必要があります。特に、SMBプロトコルとAFPプロトコルを同時に使用しないでください。また、サーバー側で接続プロトコルの設定を行っておくことを推奨します。
ローカルネットワーク上のサーバーベースの共有:効率を最大限に高めるため、人数を問わずチームで同じローカルネットワークにアクセスする場合は、プロジェクト共有サーバーを使用してプロジェクトファイルへのアクセスを制御してください。このサーバーは、MacおよびWindows上ではネイティブアプリケーションとして実行され、その他のプラットフォーム(Linux、NASデバイスなど)ではDockerプラットフォーム上のコンテナアプリとして実行されます。
各ユーザーが、プロジェクトファイル(.vwxp)から一時的なワーキングファイル(.vwxw)を作成し、そのファイルからメインプロジェクトに対して作業を行います。各ユーザーは、作業対象とする特定のレイヤまたはオブジェクトをチェックアウトします。これらの対象がチェックアウトされている間は、他のユーザーがその対象に変更を加えることはできません。各ユーザーは、ワーキングファイルからプロジェクトファイルに変更を定期的に反映して、プロジェクトファイルを最新の状態に保ちます。同様に、各ユーザーはプロジェクトファイルの最新の変更を反映して、手元のワーキングファイルを更新できます。レイヤまたはオブジェクトでの作業が完了したら、他のユーザーが変更できるようにレイヤまたはオブジェクトをリリースします。
通常、開いているワーキングファイルはプロジェクトファイルに接続されており、ファイル全体が表示され、プロジェクト全体の要素(リソース、スケジュール、建物のストーリ設定など)が利用できます。プロジェクトファイルが利用できない場合でも、ユーザーはチェックアウトしたレイヤやオブジェクトで作業を行い、後でプロジェクトファイルに再接続できます。
アクティブなワーキングファイルに関する情報を確認するには、ファイル>ファイル情報を選択します。プロジェクトがサーバーベースの場合は、プロジェクト共有サーバーのURLに加えて、関連付けられているプロジェクトファイルの場所が表示されます。
プロジェクトの共有時には、同僚間のコミュニケーションが必須です。大きな変更、特にリソースの変更は複数のファイルと競合して影響を与える可能性があるため、ユーザー間の連絡を徹底してください。